屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.25 中川問題に思うこと (H12.11.05)

10月26日中川官房長官が辞任した。右翼との交際や愛人疑惑を雑誌に暴かれ国会で否定していたところ右翼との会食写真、愛人が自宅ベッドに座っている写真が雑誌にでた。それでもシラを切る。そこで雑誌社が中川氏が愛人にその覚せい剤使用疑惑に関する捜査情報を伝えて自重を迫る録音テープを公開したことから事ここに至った。

政治家としての道義面のほか、国会での嘘答弁、知り得た捜査情報の漏洩などかなり問題のある人物のようである。検察も動きはじめるとの報道もあった。以下いわゆる下ネタ事件という観点からの感想である。

女で政治家がはめられる。多分巧妙にしかけてくる罠にかかることはある。そういう時はいささかは同情する余地がある。ただ女遊びをする、女を囲う、これは当事者の問題である。家族内での問題である。世間にばれてしまえばあとは本人の恥を知る知らないの問題である。しかしそこに法を犯す要素が付随していたら、そして本人もそれを承知していたら何をか言わんやである。

私がここで興味のあるのはその奥さんがどのような対応をとるかである。報道では中川氏が政治家になるに当たっては奥さん方の家や奥さんの力によるところが大きいという話しもあるから特に関心を持つ。私の予想は奥さんはよっぽどの事態にならぬ限り特に表向きの行動は起こさないだろうというものである。

よくTVや演劇などによってか私の頭にインプットされている江戸時代の大店の家付き娘のおかみさんのような行動を取るのではないかということである。即ちお店大事、個人の感情は殺して家の存続をはかる。打算と閨閥、権力維持の為の結婚だったとしたら多分こうなるだろうと思う。男女のことは不問に付す。しかし店の役に立たないとなったら切る。それまでは今を守りぬく。それが私の大店のおかみさんのイメージである。

アメリカではヒラリーの例がある。クリントン大統領はルインスキーの服に精液までつけて疑わしき事はなはだしい。世間は殆どクロだと思っている。クリントンは国民に騒ぎについて謝罪をしたが真相はうやむやである。妻のヒラリーが夫を擁護せず突き放せば今のクリントンはなくなっていたかもしれない。私はそこに大店のおかみさんの振舞いを見る。クリントンは大統領になる以前から女癖が悪かった。その告発もあったが乗りきって大統領を続けてきた。そこにはヒラリーの不問に付す対応が効を奏してきたといわれている。

なぜヒラリーがそのような態度を取ってきたのか。私の見るところヒラリーは野望を持っている。その実現のためにクリントンをこけさせるわけにはいかない。多分クリントンは結婚するときからその有能性を感じさせるところ大だった。だから自分の役にたつ、それがむかしから不倫を不問に付して来た理由だろう。不倫を重ねるほどの魅力にまいっていたというわけではあるまい。クリントンはヒラリーの露払いだったと言う時が来るかもしれない。私がいわゆる大店のおかみさんという所以である。

ところでこういう類の報道のことである。メディアは芸能人のついた離れたは家族や周辺の人にまで取材しまくって微に入り細にわたって報道する。芸能人にはそれも覚悟の上である。自分たちの振舞いを見せることも商売のうちである。だから私はプライベートもどきの記者会見なども面白おかしく見るだけであまりまともに受け取らない。

しかし政治家のスキャンダルは、それも商売の一環という面もある芸能人のそれと違って、国民を導いていく人たちのことである。だから彼らとその家族が下ネタ事件をどう処理していくのか私はいたく興味を覚える。もっと突っ込んでフォローして欲しい、知りたいと思うのである。


 
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